いよいよビザ面接!

 というわけで、ビザ予約から待つこと10日ほどの7/26(火)。赤坂の米国大使館に行ってきました。
 私が予約したのは9:00。注意書きに「9:00から行列していいだけであって、早く来すぎるな」とか書いてあったので、マジメに時間きっかりに着きました。・・・が、実際は多少前後しても大丈夫なようです。別に時間のチェックはされませんでした。
 
 まぁ、どうせ行列するんだしな。
  
 ときおり現れるスタッフに順番通りきっちり揃えた書類*1を渡し、炎天下で待つこと一時間。ようやく入り口にたどり着きました。ここで携帯電話等、電子機器やメモリ類の一切合切を預け、さらに飲食物・ペットボトルのたぐいも預けさせられ、セキュリティゲートへ。
 
 無事に中に入ると100席くらいある銀行のような待合室と、透明なアクリルで仕切られた駅の券売所のようなカウンターが10コマほど見えました。どうやら面接といってもカウンター越しに立ってやりとりするようです。
 
 書類を預けたときに渡された番号札で呼び出されるのですが、番号順じゃないので"いつ呼ばれるか"と全然落ち着きませんでした。どうせ待たされると思って本を3冊ほど持ってきたのに、結局ほとんど読めずにまた一時間。
 
 ようやく自分の番号が表示されました。えっ、でも3人同時?
 カウンターに行くと指紋をスキャンされて、また座って待てとの指示。
 どうやら面接はまだだそうです。くそー、じらしやがって。
 
 まんじりともせず米軍向けTV番組で最近の中東事情を見つつ、さらに10分。
 今度は別のカウンターに行くよう、自分の番号が表示されました。
 
 カウンターに向かうと、スラッとした長身でブロンド角刈りの白人男性職員が、オレの提出した書類の束を持っていました。
 
 
ごくり。
 
一体なにを聞かれるのか・・・
 
 

アメリカのどこに行きますか?」
  …オ、オレゴン州のアッシュランドに。
 
「何を勉強しますか?」
  …Bicycle frame buildingです。
  そう言うと、書類を凝視する職員。
  しまった、もっと具体的に内容を説明すべきか。でもどこから…
 
  無限に思える8秒の沈黙のあと、顔を上げて次の質問をしてきました。
 

「普段はなにをしていますか?」
  …え、え、エンジニアです。
  そうか、Bicycle frame buildingは書類で理解してくれたのかな?
 
「費用は誰が出しますか?」
  …自分で支払います(よ、もちろん)。
 
 
すると、カウンターの横に立てかけてあったトレイからA4の紙を取り出し、半分投げるような感じでその紙を渡して言いました。
 
「あなたのビザは承認されました。ビザは後日郵送されるので帰って結構です。」
 
えーっ、これで終わりー?! マジでー!!
質問四つで1分くらいか? 予想以上にあっさり!
 
 

しかも、ココまでのやりとり、全て日本語です、ニホンゴ。Japaneseです。
 
"Where are you going to go?"じゃなくて「ドコニイキマスカー」でしたよ、あーた。
英語で質問されるとばかり思ってたので、"...Ashland in Oregon."とか言っちゃったよ、つい。
流ちょうな日本語で質問するアメリカ人に、緊張して片言英語になってる日本人プレイ。
ちょっと恥ずかしい・・・
 
いちおう質問を想定してちょっと練習もしたんだけど、意味無かったな! 拍子抜けだ!
まぁでも、ビザさえもらえればそれでいいや。
混乱しつつもホッとして帰ろうと振り返ると、別のTVにはバーモントカレーを食べてる相葉くんが写ってました。なんか、敵地から日本に無事帰ってきました感が一気に増したね!
 
というわけで、けして安くない費用と多大な時間を投じたビザ取得任務は、この数日後に無事にビザを受け取って完了したのでした。
やれやれ。
 

*1:揃え方は大使館サイトのPDF参照