SHOT NOTEとiPhone用スキャナアプリ3種を比較してみた
iPhoneユーザーかつEVERNOTE野郎に話題のキングジム SHOT NOTE。
EVの話題の途中でしたが、従来のiPhone用スキャナアプリ3種と比較してみました。
目的 : わざわざSHOT NOTE用紙を使う意味はあるのか?
個人的な目的: 手帳としてA5ルーズリーフを使ってるが、SHOT NOTE Lサイズに乗り換えるメリットはあるか?
(必要なページをスキャンしてEVERNOTEで管理したい)
・検証端末: iPhone 3GS iOS 4.2.1
・撮影環境: 室内 照明は丸形蛍光灯2本のフツーのシーリングライト
・SHOT NOTE用紙: LサイズとSサイズで検証。Mは買ってません。
まず今回検証したアプリのまとめ。
バージョン | 価格 | 解像度 (参考) |
自動 台形補正 |
EVERNOTE 連携 |
EVERNOTE タグ付け |
PDF出力 | 複数ページ | |
SHOT NOTE | 1.0.2 | 無料 | 1024 x 768 | ○ | ○ | ○ | × | × |
Jot Not Pro |
2.5.1 | 115 | 1683 x 1300 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
docscanner 4.0 |
4.0.5 | 230 | 2048 X 1582 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
camscanner free |
1.1.1 | 無料 | 1408 X 1144 | ○ | ○ | × | ○ | ○? |
台形補正はどれも自動でやってくれますが、解像度やEVERNOTE連携で差があります。
解像度は一番高い物またはA4にしてますが、何か違うかも知れないので参考で。
ではそれぞれのスキャン結果から。
なおリンク先の画像はオリジナルの解像度から若干縮小してます。
(1) SHOT NOTE
他のアプリと比較すると、画質補正はおとなしめで見た目に近いです。
解像度はやや低め。Lサイズのスキャン用にもうちょっと高解像度の設定が欲しいところです。
EVERNOTEとの連携は当たり前ながら強力。
デフォルトでSHOT NOTEのタグが付き、それ以外に既存のタグをEVERNOTE上から引っ張ってきて選択できます。
これはタグを活用している人には便利ですねー。
ただ、残念ながらDropboxなど他のサービスには非対応です。
アプリ単体のビューワー機能は、サムネイルとともに日付やタグが出てきて分かりやすいです。
複数ページには対応してませんが、iPhoneでの閲覧は一番やりやすかったです。
また、SHOT NOTE用紙以外もスキャンしてみましたが、台形補正は手動でも出来ないんですね。
(2) JotNot Pro
定番のスキャナアプリです。以前は手動でしたが、いつのまにか外形の検知が自動で出来るようになってました。
SHOT NOTEアプリとは対照的に、明るさやコントラストの自動補正を強めにかけてきます。
ちょっと白飛び気味だけど、個人的にはこのくらいはっきり補正してくれた方が見やすくて好きです。
コントラストの設定が変えられるので、もうちょっと弱めでもいいかも。
それとSHOT NOTE用紙はA版とアスペクト比が違うせいか、縦が詰まったような感じに補正されてました。
こいつは盲点でした。
EVERNOTEへもタグをつけて送信できます。
ただしJotNotではタグの管理をしてないようで、ビューワー上からタグを閲覧できず検索機能もなさそうです。
(3) Docscanner
こちらも定番のスキャナアプリです。
今回スキャンした中では一番解像度が高く、画質補正はSHOT NOTEアプリとJotNotの中間くらい。
用紙サイズが大きめできれいにスキャンしたい時には一番向いてると思います。
ただ、JotNotと同様にSHOT NOTE用紙の変則的なアスペクト比のせいで、縦が詰まってしまってます。
EVERNOTE連携もいちおう出来ますが、タグを付けられませんでした。
そのかわりではないですがpdfで送ることが出来ます。
(4) CamScanner
無料のアプリですが、台形補正等必要な機能は備えています。
画質や解像度は標準的ですが、アスペクト比の違いはJotNotやDocscannerよりは小さいです。
EVERNOTE連携はありますが、タグは付けられませんでした。
PDFでの送信や複数ページには対応しています。
○スキャン画像の比較
それぞれの画像を並べてみました。
まずはSサイズ。
続いてLサイズ
○まとめ: タグ管理重視なら SHOT NOTE、汎用性なら JotNot Proがおすすめ
twitterのハッシュタグ#shotnoteを見てると、便利そう!と思った方は多いみたいですね。
でもSHOT NOTE用紙をわざわざ使うメリットって、
EVERNOTEにタグ付きで保存するのに便利
・・・ってだけでですかね、バッサリ書いちゃうと。
でもEVERNOTEを使い込んでる人には大きいんじゃないかと思います。
またアプリ単体での閲覧もしやすいのも現状では魅力かと思います。
私のオススメは・・・
・EVERNOTEとの連携やiPhone上重視なら、SHOT NOTE
・画質、汎用的な紙の取り込み、iPhoneではスキャンのみなら、JotNot Pro
個人的には手帳で使ってるA5ルーズリーフは従来通りの物を使い、ちょっとしたメモ用にSHOT NOTEのSかMを使ってみようかと思ってます。
用紙が高いって意見も多いけど、自分の場合買っても月1冊とかだったら許容範囲内かなと。
キングジムさんにはSHOT NOTEアプリの
・より高解像度の設定
・コントラストをちょっと強めた補正
・専用紙以外の台形補正
を希望します。そこが改良されるとSHOT NOTEアプリに一本化できるかなぁ。